食品の製造年月日の表示は必要か
賞味期限の表示は必ず必要
今日は専門的なお話し。
私たちが食べる食品にはたいてい食品表示というものが明記されています。
例えばこれ
「シャウエッセン」
これの食品表示はどうなっているかというと
こんな感じ。
これが食品表示というやつです。
写真では賞味期限が「表面右下記載」となっています。
これでいつまでに食べればいいかわかる訳です。
製造年月日の表示は必要ないのか?
では「いつ製造したのか」は記載しなくて良いのでしょうか?
仮に賞味期限が長めの食品があったとして、製造したのは半年前で賞味期限は確認した日から2日後だったとしたら。
近年の技術革新で食品の賞味期限は長くなってきています。
まさか賞味期限が2日後といえど製造されたのが半年前とは思いもしないと思います。
しっかりと賞味期限の明記があれば食べて問題ありません。
しかし、製造された日までは確認することが出来ません。
これは平成9年に法律が施工されていました。
消費者庁の「加工食品の表示に関する共通Q&A」Q4
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/information/qa/common_02/#a04
現状、製造年月日のみの表示はダメですが賞味期限、消費期限との併記であれば問題ないとのことです。
製造年月日のみの表記がダメな理由は3つ
- ①保存技術の進歩により、製造年月日を見ただけではいつまで日持ちするか分からなくなっていたこと
- ②製造年月日表示が返品や廃棄を増大させていたこと
- ③国際規格(包装食品の表示に関するコーデックス一般規格)との調和が求められたこと
②なんかはよく分かります。
いくら賞味期限内といえど、つくられたのがだいぶ前だとちょっと購買意欲がなくなってしまいます。
③は日本以外の外国では製造年月日の表記をしている国がほとんどなかったということです。国内製造の食品に製造年月日表記があると輸入品が売りにくくなるから世界に合わせたという形。
いつ製造したかちゃんと表記していた日本はやはり国民性でしょうか?
真面目です。
ということで食品における製造日はなかなか確認するすべがないということです。
賞味期限近くであれば十分に食べられるのでそれで良いのだと思います。
製造年月日まで表記したいのであれば賞味期限、消費期限との併記を忘れずに!
専門的なお話しでした!